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2015.10.15

空き家のシェア活用で議論される「用途変更」。いったい何のこと?

空き家のシェア活用を巡る議論の最大の争点とも言われる、「用途変更」に関する話。でも建築用途って、そもそもなんだろう?なにが問題で、なぜ意見が割れているの?

「用途変更」とは、建築基準法上での用途を変えること

まず、タイトルにある「用途変更」の意味からご説明しましょう。この用途とは、そもそも建築基準法で定められた建築物の用途を指しています。つまり、ここで言われている「用途変更」とは、建築基準法の中で定められたある用途から別の用途へと変更することです。建築物の用途は、大きく分類した場合、たとえば、住宅等、ホテル等、学校等、事務所等、飲食店等があります。

用途変更に当たるかどうかの判断も、建築基準法の中で定められた別の用途になるかどうかを確認して行います。一見異なる用途でも、建築基準法上で類似の用途として扱われるものであれば、その類似の用途の範囲内では用途変更にはなりません。たとえば、劇場と映画館は一見異なるように思われますが、建築基準法では「興行場」という用途で括られた類似の範疇になり、用途変更には当たりません。

住宅についての詳細な用途区分は以下の通りです。

戸建て住宅
地面に接し、1~3階建が主で、独立して一戸として建てられた住宅
共同住宅
2以上の住戸又は住室を有する建築物で、かつ建築物の出入口から住戸の玄関に至る階段、廊下等の共用部分を有するもの
二世帯住宅
台所・風呂・トイレがそれぞれ2以上あり、かつ、「建築物内部で行き来できる」もの
長屋
廊下及び階段等を共用しないで2戸以上の住宅が、連続または重なっているもの

戸建て住宅以外の分類での要点は、「住戸相互において建築物内部での行き来ができる」「
廊下及び階段等の共用があるか」。建築主事などによっては親子で住む住宅であって、内部で行き来できないものは長屋又は共同住宅と判断される場合もあります。

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この記事を書いた人
佐野 隼一朗 空き家キュレーター/建築士 37歳2児の父親。建築や店舗の設計をする傍ら、空き家問題について興味を持ち様々な活動をリサーチしている中で気づくと空き家キュレーターになってました。空き家問題をポジティブに変える活動を目指して日々リサーチ&ディベロップ。美味しいラーメンとステーキにも詳しい。 :Facebook :Twitter http://syunichiro.com
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