> > 空き家を店舗や事務所の創業スペースに転用「まちづくり」空き家バンクが始動
味わい深い雰囲気の空き家。活用の在り方が課題になっている=南あわじ市福良乙

2015.10.30

空き家を店舗や事務所の創業スペースに転用「まちづくり」空き家バンクが始動

店舗や事務所のマッチングを軸とした空き家バンクが兵庫県南あわじ市で始動する。

過疎高齢化で増加する空き家を、店舗や事務所などの創業スペースとしてマッチングする協議会、その名もAwaji an Dream(アワジアン・ドリーム)だ。運営は各商店街や市商工会、市などで、名前はアメリカンドリームに倣って、「淡路島で夢をつかんでほしい」との思いを込めた。
第一歩として今秋からイベント会場で無料相談会を実施し、店舗・事務所化の可能性を秘めた物件の情報を集めている。

総務省の統計調査によると、淡路島の空き家数は島内全住宅数の2割以上。放置されて倒壊寸前の建物があり、防犯や防災の面でも課題となっている。

 協議会は主に商店街での活用を念頭に置く。遠出が困難な高齢者ら「買い物難民」を支えれば、ビジネスが成り立つとの考えだ。活動の柱の一つとして、創業希望者に物件を紹介する「空き家バンク」を来年立ち上げようと準備。ロケーションや施設へのアクセスなども公開し、島暮らしをイメージしやすい内容に仕上げる方針だ。

 協議会で作業部会長を務める片井一雅さん(44)=同市福良甲=は「マッチングでは単に家主との契約にとどまらないことが大事。商店街に昔からいる人も関わることで、創業者がいっそう地域に根付きやすくなる。まちを作り直す仕組みを築きたい」と話す。

この記事を書いた人
佐野 隼一朗 空き家キュレーター/建築士 37歳2児の父親。建築や店舗の設計をする傍ら、空き家問題について興味を持ち様々な活動をリサーチしている中で気づくと空き家キュレーターになってました。空き家問題をポジティブに変える活動を目指して日々リサーチ&ディベロップ。美味しいラーメンとステーキにも詳しい。 :Facebook :Twitter http://syunichiro.com
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