> > 空き家の解体について
217692345_624

2016.03.08

空き家の解体について

 先日、全国で初めて「空き家対策特別措置法」による行政代執行が実施され、空き家が強制的に解体・撤去されたというニュースが報道されました。その家の持ち主は、90代の高齢の女性で、老朽化していくことは認識していたけれど、自分でどうにかするという気力がなかったといっていました。
 空き家問題は他人事ではなく、私も誰も住まなくなった実家の管理をしています。両親がすでに他界しており、私が嫁いだ後、祖母が一人で暮らしていたのですが、その祖母も13年前に交通事故に遭い、亡くなってしまってから、実家は空き家となっています。

空き家が解体できない理由

 将来的には、解体して更地にしなければならないと思ってはいるのですが、解体するにはまとまった費用がかかるので、費用的な面でも現在の私には無理ですし、誰も住まなくなった古い家でも、土地の上に建物が建っているというだけで、固定資産税が軽減されるので、解体はまだ先になります。解体することで、最大6倍の増税となってしまいます。実家の固定資産税は、私が支払っているので、高校生と中学生の子供がいる我が家には、これ以上の負担は正直きついです。

空き家を解体しないまま放置すると

 現在、日本では空き家が増え続け、老朽化した家屋は、次第に崩れ、倒壊のリスクが高くなります。屋根や壁が飛散したり、敷地内だけではなく、周辺にも被害を与えてしまいます。また、人が住まなくなると、害獣や害虫の温床にもなりやすく、ホームレスなどが住み着くケースもあります。さらに、放火の心配もあります。

空き家を解体する必要性

 今までは、私のように空き家の所有者であっても、対策意識が低い人が多かったのですが、「空き家対策特別措置法」が施行されて、維持管理に対する認識が変わってきています。特に危険度が高い家屋を「特別空家等」と定義し、この特別空家等に指定されると、所有者は自己負担で早急に改善しなければならず、行政の指導に従わない場合には、最終的に強制代執行によって解体・撤去され、かかった費用は家屋の所有者に請求されるようになります。

空き家を解体しない場合、維持管理の措置が必要

 幸い、私の実家は田んぼの中にあり、隣家に将来的に迷惑をかけるリスクは低いのですが、特別空家等に指定されないように、維持管理していく心づもりでいます。車で行けばそれほど遠くない距離ですので、定期的に行って家周りに除草剤を散布するようにしています。雑草が伸び放題だと、周囲の田畑に迷惑をかけるリスクがあるからです。実際、葉に緑色の毛虫が大量発生して、クレームを言われたこともあります。

空き家を賃貸化できれば楽

 雑草が生い茂って家が見えにくくなることは、死角ができてしまい防犯上でも景観上でも良くないので、これからも家周りはきちんと管理していくつもりでいます。ほんとに安い賃料でもかまわないので、どなたかが借家として借りてくれれば、老朽化も防げるのですが、古い家ですのでそのようなニーズもあるはずがなく、我が家にとって本当に空き家問題は深刻な問題となっています。
現在では、リノベーションして賃貸化することを視野に入れながら資金計画を立てています。

この記事を書いた人
空き家 スタディーズ 空き家スタディーズライター専用アカウント 空き家スタディーズは、空き家活用/空き家転用/空き家管理の事例紹介を通じ「空き家対策の選択肢」を増やし、「住」の視点から新たな豊かさを定義し、個人や地域社会の資産である空き家の有効活用を実現します。 :Facebook :Twitter http://akiya.house
執筆した記事一覧