> > 「2020年」優良物件が大暴落?空き家問題が暴発!のまとめ
The Roppongi Hills Residences apartment blocks, developed by Mori Building Co., foreground, tower over other buildings in Tokyo, Japan, on Sunday, July 7, 2013. Japan's real estate market was a key part of the asset-price bubble of the 1980s, when economic growth, loose monetary policy and bank lending led to speculation on property and sent the Nikkei 225 Stock Average to its peak in 1989. The Nikkei is two-thirds off that high and residential land prices in Tokyo are one-third of their peak in 1988. Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg via Getty Images

2015.10.21

「2020年」優良物件が大暴落?空き家問題が暴発!のまとめ

東京五輪に向けて不動産業界は大盛況。だが五輪終了とともにブームは急速に萎み、価格が大暴落するのでは、という予想が行われている。

「どうやら東京五輪のフィナーレは空き家問題暴発のセンセーショナルな号砲になりそうです」というのは『2020年マンション大崩壊』(牧野知弘/文春新書)だ。

スラム化する管理不全マンション

都の人口が2020年にピークを迎え、全国的に世帯主の年齢が60歳以上のマンションが約5割を占めるなど、マンション住民の高齢化が急速に進展している。それにより管理組合が崩壊、それがきっかけでマンションの維持・管理が適切に行われなくなり、マンション価値が地滑り的に下落してしまう「管理不全マンション」が激増し始めるのが2020年ごろだ。

年金生活者だからという理由で、管理費を滞納している住民も出始めている。

住民高齢化の問題が怖いのは、住民の高齢化率がある一定レベルを超えた途端、堰を切ったように手に負えない問題が次々と噴出。マンション価値を急速かつ急激に引き下げてしまうことにある。

「分譲業者が、外国企業にまとめて売却してしまうと、そのマンションの区分所有者の大半を外国企業が占める(中略)その多くは管理費や修繕積立金について認識が薄く、所有者となってからまったく支払わないなど、深刻な滞納問題が生じている。このままでは管理組合の財政そのものが破綻してしまう可能性がある」

老朽化対策もされないマンションに、高齢者ばかりが住む状況に陥る。果てはスラム化、となる。

国土交通省が昨年発表した「マンション総合調査」の結果は衝撃的だ。同調査によれば、「3ヵ月以上の管理費の滞納がある」と答えた管理組合の数が、日本全国のマンションのなんと約4割。スラム化の予兆が多くのマンションに出現していることがわかる。

2024年には団塊の世代が75歳以上になり、3人に1人が高齢者という老人社会に突入する。

湾岸エリアでも

また、中国富裕層が「爆買い」した湾岸エリアのマンション群も例外ではない。

複数の中国人が高層階の部屋を購入して住み出したが、日本人住民は生活習慣の違いに唖然。磨き上げられた共用部にたんや唾を吐く、ラウンジスペースで酔って寝る、エレベータ内で飲食をするといった問題行動が頻発している。

そこで管理組合の理事会で話し合おうとしたところ、中国人は、「理事会は中国語でやってくれ」、「管理規約を中国語にしろ」などと反発。日本人住民vs.中国人住民の対立がおさまらないまま、いまもラウンジスペースでは中国人のどんちゃん騒ぎが響き渡っているというのだ。

「中国人住民がマンションの一室を友人にホテル代わりに貸し出し、そこで夜な夜な宴会騒ぎが行われる。ベランダから小便をしたり、共用施設のプールで大騒ぎしたりという例も聞きます。もちろんこうしたマンションの価値は下がってしまう。

しかも、中国人が『爆買い』したマンションが続々と完成するのはまさにこれから。タワーマンションが集中する湾岸エリアは、これから本格的にチャイナタウン化していく可能性がある」

タワーマンションを巡っては、「日本人vs.中国人」だけではなく、「上層階vs.低層階」の対立が暗い影を落としているから問題は根深い。

さらに、ここへきて「チャイナ・ショック」が勃発、手元の現金確保のために中国人オーナーの「売り」が一挙に出るとの噂も浮上している。もし現実となれば、タワーマンションの暴落劇に発展しかねない。

この記事を書いた人
佐野 隼一朗 空き家キュレーター/建築士 37歳2児の父親。建築や店舗の設計をする傍ら、空き家問題について興味を持ち様々な活動をリサーチしている中で気づくと空き家キュレーターになってました。空き家問題をポジティブに変える活動を目指して日々リサーチ&ディベロップ。美味しいラーメンとステーキにも詳しい。 :Facebook :Twitter http://syunichiro.com
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