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2015.10.26

【地方公共団体等の取組み事例】6. 除去跡地の活用の取組み

カシニワ制度の概要 (千葉県柏市)
  • 柏市では、使われていない土地(空地・樹林地等)を民生が主体となって企画・設置・運営等を行い質の向上を図るコミュニティガーデンづくりを推進(緑の基本計画での重点施策の位置づけ)。
  • 市内の未利用地を使いたい人に貸し出すカシニワ情報バンクと一般公開可能な個人の庭・コミュニティガーデンを市のHPで紹介するカシニワ公開からなる「カシニワ制度」の運用を開始(平成22年11月より)。
カシニワ制度の概要 (千葉県柏市)

出典:柏市資料

市民公園制度の概要 (兵庫県神戸市)
  • 神戸市の市民公園制度は、神社仏閣の境内地、有休地等の都市空間を公園的に利用することを目的として地元住民が公園として管理運営する仕組み。
  • 地元住民は公園を管理運営する組織として「市民公園管理会」を設立し、土地所有者から無償で提供された土地を安全で楽しく利用できるように管理運営を行う。
  • 神戸市は、市民公園管理会に対し遊具等の設置及び管理運営に係る費用の助成を行い、土地所有者に対しては固定資産税、都市計画税の免除を行う。
市民公園制度の概要 (兵庫県神戸市)

出典:神戸市資料等

地域住民による主体的な取組 (コミュニティガーデン)
  • コミュニティガーデンは、地域住民の自主的な活動により維持管理されるオープンスペース。1970年代の米国において、交配した空き地を住民グループが環境整備したのがはじまり。

【米国のコミュニティガーデン事例】

名称 場所 開始者 経緯 土地所有者 資金等
マッキントッシュストリートガーデン ニューヨーク市 近隣住民 空き地を片付けている住民を見て、他の住民も加わった 寄付、街区会、自助地域助成金等
パルチックストリートガーデン ニューヨーク市 住民グループ 街区からゴミを一掃するために、住民有志グループにより結成 財団、住宅開発局
ハイランドパーク400サヴァイヴァルガーデン ボストン市 住民活動家 貧しく、食料品店から遠い地域の高齢者を組織するためにコミュニティガーデンを利用 ボストン自然地域基金 コミュニティ開発一括補助金

我が国におけるコミュニティガーデンは自治体主導の取組が多いが、地域住民による主体的な取組事例も見られる。

地域住民による主体的な取組

郊外住宅地で空き区画の隣家取得 (福井県坂井市)

● 隣家取得事例の概要

  • 地方都市郊外で昭和40年代に開発された戸建住宅においては、「空区画」が2〜3割程度発生。
  • このような住宅地では、隣接する空区画を購入し、区画を統合することによって2世帯住宅として建て替えたり、空区画を駐車場や菜園として活用する事例が多く見られる。(福井県坂井市春江町)
表―対象地の概要
A団地 B団地 C団地
開発時期 1971年 1973・78年 1973年
敷地総面積 8.8ha 4.5ha 3.0ha
全区画
(建売区画数)
322区画(30) 178区画(0) 118区画(0)
世帯数 185世帯 117世帯 78世帯
空区画数 92/322(28.6%) 44/78(24.7%) 28/118(23.7%)
区画総合数 78/322(24.2%) 35/178(19.7%) 32/118(27.2%)
総合世帯数 38/185(20.5%) 17/117(14.5%) 16/78(20.5%)
空き家数 5/185(2.8%) 3/117(2.6%) 2/78(2.6%)
1区画当たりの敷地面積 212.7㎡(64.3坪) 214.7㎡(65.0坪) 210.0㎡(63.6坪)

全618区画中164区画が空区画であり、145区画で統合が行われている。

  • ・空き区画 約27%
  • ・統合区画 約23%
図―区画統合の概況(A団地)
図―区画統合の概況(A団地)
隣接の土地を購入して庭にしている
隣接の土地を購入して庭にしている

出典: 原田陽子「地方都市郊外戸建住宅地における自律的住環境形成に向けた複数区画利用などの空区画利用の可能性」、住宅7月号、2008