> > ドイツ・ライプツィヒのセルフリノベーション事例
イケてる空き家活用事例って?(ドイツ・ライプツィヒの空き家再生の場合)

2015.11.28

ドイツ・ライプツィヒのセルフリノベーション事例

イケてる空き家活用事例って?(ドイツ・ライプツィヒの空き家再生の場合)

イケてる空き家活用事例って?(ドイツ・ライプツィヒの空き家再生の場合)


今回は、ドイツの空き家リノベーション事例をご紹介します。

ドイツ・ザクセン州にあるライプツィヒは、人口約52万の都市。最も繁栄した1930年代には、ベルリンに次ぐ人口(70万人)を誇った産業都市でした。ですが、ベルリンの壁崩壊による経済の停滞、西側への人口流出に伴う産業空洞化によって、人口減少と空き家増加が社会問題になります。

歴史ある街並みを残すために…立ち上がった市民団体「ハウスルテン」

増加した空き家をどうすべきか? リノベーションをしたところで投資回収は不可能。ならば、空き家を取り壊して緑地化し、住環境の改善をしようとも考えましたが、ライプツィヒにある空き家の多くは築100年以上で、歴史的価値の高いものばかりでした。それらを取り壊すのは、街のアイデンティティーを破壊するのも同意。そのように感じた市民が立ち上げたのが、ハウスハルテンという団体です。

ハウスルテンのコンセプトは、「使用による保全」

空き家の利用を促すハウスルテンの特徴的なプログラムに「家守の家」があります。「家守の家」は、安価で空き家を貸し出し、使用しながら建物を守っていくというもの。所有者と使用者の仲介をし、空き家を斡旋するのがハウスルテンの役割です。

使用者は、安価で空き家が利用でき、所有者は建物の維持管理費を免れ、自己負担なしで建物のメンテナンスをしてもらえるという、空き家の所有者と使用者、双方にメリットがある取り組みでした。

この効果はテキメンでした。「安価で建物が自由に使える!」という噂は次第に広まり、若者や芸術家たちが空き家を利用し始めます。
2000年を堺に、ライプツィヒの人口は増加に転じました。

「家守の家」は現在市内に20件あり、ハンバーガー屋や映画館、アートギャラリーなどに利用されています。他にも様々な空き家活用プログラムがあり、2012年末までに60軒近くの空家が有効活用されてきました。

ヨーロッパの街並は、古い建物がたくさんあって、とても美しいものです。それらを取り壊さずに、残していきたい…そのためにも、誰かに使ってもらいたい。そのような市民の気持ちが、街を再び活性化させたというドイツのおはなしでした。

この記事を書いた人
relax-man 空き家LOVEなフリーライター 「空き家」って、コトバの響きからして何だか素敵じゃありませんか? あきや・アキヤ・AKIYA・秋谷…って、あれ? 何か違う?! そのような訳で、空き家問題にはコトバの響きから興味を持ったという、茨城在住のフリーライターrelax-manです。 主な執筆分野は、山(低山)と農業。 今後は、空き家問題を右斜め45度の視点で(?)書いていきます! :Facebook :Twitter http://relax0906.wix.com/farmers-story
執筆した記事一覧