> > 鳥取県鳥取市の元・バックパッカーによるリノベーション事例。昭和のレトロな喫茶店をBOOKカフェに。
いい街にはカフェがある。
あの人のオススメ本ザクザク

2015.12.21

鳥取県鳥取市の元・バックパッカーによるリノベーション事例。昭和のレトロな喫茶店をBOOKカフェに。

鳥取県鳥取市に、喫茶店の空き店舗がありました。レトロ感たっぷりの店内の椅子と、歪んだ楕円形の壁…。とても雰囲気のある喫茶店でしたが、閉店後約10年もの期間、空き店舗として誰にも使われないで、「眠って」いました。

いい街にはカフェがある。 あの人のオススメ本ザクザク

いい街にはカフェがある。
あの人のオススメ本ザクザク

当時、大学院を休学していた岡田さんは、このお店に強烈な「何か」を感じます。この空き店舗を使って、「何か」できないか。もともとが、「いい感じ」の喫茶店だけあって、何でもできそうな気がします。何でもできそうだからこそ、ひとつに絞りきれないでいました。

バックパッカーとして旅をした記憶が、Bookcafeの基礎になる

そんな時、ブックカフェの構想がひらめきます。年月を経ても漂うコーヒーの香り、同時期に閉店した街の本屋さん、飲み屋街の入口…そのような土地の記憶が重なり合い、ブックカフェの構想が少しずつ練り上げられていきます。

この喫茶店をブックカフェにリノベーションしようとした決定的な記憶がもうひとつ。それは、岡田さんのバックパッカーの記憶でした。
「素敵な街には誰でも気軽に集える場所があって、泊めてもらった家にはその人らしい本棚がありました」
本を共有することで生まれる、ひとつのつながり。岡田さんは、そこに目をつけたのです。

ひとりが50人に…。次々と仲間を増やし、リノベーション

構想が固まると、岡田さんはリノベーションスクールでリノベーションについて学びます。資金調達の面では苦労しましたが、同じリノベーションスクールに通っていた地元の若者3人が結成した「鳥取家守舎(リンク)」が。バックアップしてくれたり、クラウドファンディングを利用したり。店舗の改修では、岡田さんの仲間や街の人が協力してくれたり。多い時では最大50人もの人が改修を手伝ってくれました。

そして、2015年5月、使われなくなった喫茶店をリノベーションした「BookCafeホンバコ」がオープン。わずか半年という短期間で、改修を完了させ、オープンにこぎつけました。

ホンバコには、「●さんのオススメの本」が入った木箱を壁一面に積み上げています。コーヒーを飲みながら、●さんの好きな本を読んで、その人とつながりを持つという、「新しい本とのつながり」を提案するお店です。巻末にある感想カードには、前の人の感想が書かれていて、そこでも新たなつながりが生まれます。

この空き家対策が成功した最大の要因は、岡田さんの情熱にあったかと思います。ひとりの人間の想いが、50人の心を動かし、古くなった空き家や空き店舗が、本で人をつなげる新しい空間に。何かを始めようと思ったら、まずは行動すること。それを体現した岡田さんのリノベーション事例でした。

この記事を書いた人
relax-man 空き家LOVEなフリーライター 「空き家」って、コトバの響きからして何だか素敵じゃありませんか? あきや・アキヤ・AKIYA・秋谷…って、あれ? 何か違う?! そのような訳で、空き家問題にはコトバの響きから興味を持ったという、茨城在住のフリーライターrelax-manです。 主な執筆分野は、山(低山)と農業。 今後は、空き家問題を右斜め45度の視点で(?)書いていきます! :Facebook :Twitter http://relax0906.wix.com/farmers-story
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