> > アパート空き室をデイサービス&認知症カフェに【東京都世田谷区・タガヤセ大蔵】
木賃アパートの空き室をデイサービス&カフェにリノベーション(タガヤセ大蔵)

2016.03.03

アパート空き室をデイサービス&認知症カフェに【東京都世田谷区・タガヤセ大蔵】

時代の流れとともに、人にとって必要なモノやコトも移ろいます。高齢化社会と呼ばれる現代において、最も必要なコトの一つに、「介護者とその施設」が挙げられます。

また、必要なモノ・コトが変われば、当然過剰になってしまうモノ・コトが出てきます。それが、現在でいうところの「空き家」です。
そして、過剰な分を有効利用できないか? というのが空き家対策であり、最近活発になっているリノベーションの動きです。

過剰なモノを、必要なコトに活かせないか?

今回は、東京都世田谷区の木造アパートの空き室を、デイサービスや認知症カフェとして利用している「タガヤセ大蔵」さんをご紹介します。「空き家の活用で社会的課題を解決するブログ」さんから引用させていただきました。

タガヤセ大蔵は、築30年の木造アパートの1階にあります。空き家だけでなく、空き室も増えているらしく、オーナーさんもそのことで悩んでいました。そこで出会ったのが、社会福祉法人や介護の仕事をする人々。その出会いにが、アパートの空き室の運命を変えました。オーナーさんは、このアパートの空き室を、デイサービスに使えないかと考えたのです。

ですが、アパートの1室だけでは当然デイサービスを行えるスペースはありません。そこで隣り合う空き室を2部屋つなげて、3部屋分のスペースを確保します。カベを壊して一つの空間にしたため、開放感のあるスペースが誕生しました。木造のアパートなので、木のぬくもりが感じられ、デイサービスを行うのに相応しい空間になったのです。

この空間を、他にも活用できないかと考えたオーナーさんは、認知症カフェを開催したり、多世代交流が図れる場として活用したりしています。

空き家を地域の余白として、受け入れ、楽しむ

このオーナーさんの言葉が、すごく印象的でした。「空き家は地域の余白」だと言うのです。要約すると、「古い建物が残っている中、新しい建物が作られている。けれど、人口は減り続けている。これは、どう考えても空き家がなくなりっこない。社会問題というよりも、地域の余白として捉え、楽しめれば」……こんな感じです。キレイゴトではなく、事実を述べていて、尚且つそれを受け止めて、きちんと浄化(考え方として)していると思います。

これは介護についても同じように当てはめて行くことはできないでしょうか。

高齢者が増えていくにつれ、認知症を発症する方も増えていき、介護の需要も高くなります。そうした中で、それを支える若者たちは減っていく一方です。アンバランスな状態なんです。働きながら自分で面倒を看る? 介護の方に任せる? 認知症当事者の気持ちは?……今のところ答えは出ませんが、考えることは必要です。

何十年後かには、自分自身が当事者になっている可能性だって大いにあります。ヒト・モノ・コト。これらの「締めくくり方」を考えるのも、重要なコトではないかな、と最近思うようになりました。これは、介護だけでなく、例えば原発だって、他のコトだって……同じように考えることができれば。

この記事を書いた人
relax-man 空き家LOVEなフリーライター 「空き家」って、コトバの響きからして何だか素敵じゃありませんか? あきや・アキヤ・AKIYA・秋谷…って、あれ? 何か違う?! そのような訳で、空き家問題にはコトバの響きから興味を持ったという、茨城在住のフリーライターrelax-manです。 主な執筆分野は、山(低山)と農業。 今後は、空き家問題を右斜め45度の視点で(?)書いていきます! :Facebook :Twitter http://relax0906.wix.com/farmers-story
執筆した記事一覧